生理は一生のうちで何回あるの?
女性の皆さんは、ご自身が一生のうちで何回くらい月経になるかご存じですか?
現在の女性は、初潮が12歳前後、閉経は50歳くらいと言われています。
また、日本の合計特殊出生率は約1.4です。
女性は、妊娠すると月経が一旦止まり、出産を経て、そこからしばらくは授乳などで月経がない期間があります。
つまり、一生のうちで、1人ないし2人の子供を出産するので、1年半~3、4年は月経がないわけです。
それらを考慮しても、現在の女性は、初潮から閉経までにになんと約450回もの月経があります。
昔はもっと生理が少なかった!?
戦後まもなくのベビーブームの頃は約3.5、もっと遡れば5人6人と子供を産んでいました。
おじいちゃん、おばあちゃんを見ると、6人兄弟、7人兄弟もいると思います。
この時代の女性は、月経がない期間がその分長くなると考えられます。
単純計算でも、4人出産する場合は6~8年、7人出産すれば実に10~14年もの間、月経が止まっています。
昔に比べて、初潮は早く、閉経は遅い現代の女性は当時の女性の何倍もの月経があるということです。
親世代や高齢の方から
「私らの頃は、生理くらいで休んでられなかったわよ」
という声もあると聞きます。
確かに、当時は“嫁”という立場も今とは異なり、家事を休んでいられないこともあったと思います。
しかし、実はその世代より圧倒的に月経回数として多く体験しているのが今の現役世代の女性なのです。
子宮内膜が、何倍もの回数剥がれ落ちているということです。
一生の経血量はおどろくべき量
月経になると、1周期で約20~140mLの経血が出ます。
これまた、一生で計算すると、なんと9~63Lもの血液が排出されていることになります。
63Lとなると、人間1人分の体重くらいです。
それくらい血液の消費がある女性。
漢方で血は全身を栄養したり、潤したり、精神安定をさせる働きをしています。
月経で血が排出され消耗されると、疲れやすい、目が疲れる、身体が冷える、筋肉の痛み・しびれ、髪のパサつき、動悸、不安などが起こる場合があります。
消耗する血への対策
《避けるべきもの》
・生野菜・生魚・アイスなど冷たい食べ物、冷たい飲み物
・寝不足
・ストレス
・過度な運動
《取り入れるべきもの》
・赤みのお肉(豚・羊)・レバー、ほうれん草、クルミなどの血を補い身体を温める食べ物、飲み物
・睡眠
・休息
いずれにせよ、生理前~生理中は無理はしないことです。